三代続く任侠道の名門南原組の組長が死んだ。その通夜の日、部屋に戻った組長の娘秋子(谷ナオミ)のなまめかしい喪服姿を見て、かねてから秘かに思いを寄せていた組長の子飼いの五郎(藤健次)が欲望をむき出しにして襲いかかるものの未遂に終わる。秋子と結ばれた者が組の跡目を継ぐことができるのだ。それを知った秋子とは恋仲で流れ者だが組員からの人望の厚い才治は(井上博一)は怒りに狂い、指を詰めさせるがうまく切れずに悶絶する五郎の小指をピストルで撃ち飛ばす。この不祥事で南原組を追放された五郎は悪徳金融業者花村(高木均)と手を結び、南原組をめちゃめちゃにするため復讐を企てる。